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画材: 色鉛筆3

様々な色鉛筆がある / There are a lot of different types colored pencils
様々な色鉛筆がある / There are a lot of different types colored pencils

色鉛筆にも様々な種類があって、よく使われるものを3つ挙げると 1.油性色鉛筆、2. 水可溶性色鉛筆(水彩色鉛筆)、3. パステル色鉛筆 になるかと思います。それぞれ性質が異なり、目的や趣向によってどれを使うか決めることになるのですが、簡単な決め方としては、、

1. 色鉛筆のみを使って絵を完成させる場合は油性色鉛筆

油性色鉛筆自体が完成された画材ですので、基本的に紙に描き終わった時点で何も処理をする必要がなく、そのままの状態で飾ったり保管できます。油性色鉛筆にしかでない質感や綺麗な光沢感もありますので、本格的な色鉛筆画といえばやはり油性色鉛筆になるかと思われます。まだ始めて間もない方や、子供の頃の色鉛筆の感じをそのままに使いたい方にも、油性色鉛筆はお勧めです。

また他の画材との融和性がないわけではないので、補助的に持っていても使いどころは多いです。

2. 水彩のような表現をもっと手軽につかいたい、水彩絵具などと併せて使いたい場合は水彩色鉛筆

水彩を始めたいけど絵の具やパレットを揃える前に試したい場合、色鉛筆数本と筆一本あれば雰囲気をつかめるので、そういう人には水彩色鉛筆はお勧めです。水彩とは言っても、色鉛筆としての比重を多くしたり少なくしたり調節できるので、とりあえず両方使える水彩色鉛筆を、と言う人も多いと思います。

どっちつかずというイメージは付いて回りますが、私は最も注目していて、実は大きな可能性を持った画材だなと思っています。

3. 緻密なパステル画に、ほとんど必要不可欠といえるパステル色鉛筆

パステル画用のパステルとほぼ同じ性質のパステル色鉛筆は、併せて使うのに最適で、細かい部分の描き込みや仕上げなどに使いやすいです。単体でも他の色鉛筆同様に使いやすく、パステルのように手や周りが汚れることがあまりないので、これを使うメリットは大きいです。他の色鉛筆より柔らかく混色などが容易で、総じて色が明るく鮮やかなのですが、紙への定着は弱いので、パステル用のフィクサチーフなどを使って画面に定着させる必要があります。

少し粗めの紙や和紙に木炭やチャコールなどと一緒に使っても面白いです。また大概のものは水で撫でると水彩色鉛筆のように流れるものが多いので幅広い表現が可能です。ほぼ顔料のみが主成分のものが多いので、他の画材との融和性は非常に高いです。

4. その他にもいろいろ

その他にも金属やガラスに描けて、プロの特殊な用途に使われているダーマトグラフ色鉛筆や、油絵に使われるような蜜蝋(ミツロウ)で練った色鉛筆など、いろいろな色鉛筆はあり、どれもとても面白いのですが、主だったものは上の3種かなと思います。

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