画材: 色鉛筆4 (油性色鉛筆)

油性色鉛筆 / Oil based or wax based colored pencils
油性色鉛筆 / Oil based or wax based colored pencils

油性色鉛筆は様々メーカー各社がいろいろなものを出しているので選ぶのは難しいのですが、まずは試してみて自分にあったものを選ぶのが一番かと思います。

色鉛筆の場合、混色が難しいため、ある程度の色数を揃える必要があります。最初から60色以上の大きなセットを買うことも選択肢の一つですが、一般的には36色くらいのセットから始めるのを勧められることが多いようです。確かに36色くらいなら、欲しい色を買い足しながら他社のものを比較できたりできるので、合理的かと思います。

一方、レビューなどを参考に大きなセットを買って始めることも一つの手で、大きな買い物でリスクがありますが、メリットもあります。上達するにつれ、後々必要になってくる情報を体系的にわかりやすい形で得られることがそれかと思います。自分がどの色を最もよく使うのかとか、混色の具合、耐光性のテストなど、一元的にできてしまうのは、大きな時短ですし大きなメリットです。うまくいくなら絵を描くことだけに集中できる始めかたかと思います。

逆に12本くらいから初めて気に入ったメーカーを選んでいく方法もありで、私はそうして来たようです。大変な労力が要りますが、絵が好きなら苦にもならないかと思います。この選び方のメリットとしては素材や色鉛筆の個性などへの理解が深くなり、自分のオリジナルの組み合わせが初期の段階からできてくるので、これはこれで楽しい方法でもあります。

ファーバーカステル ポリクロモス 色鉛筆 / Faber-Castell Polychromos colored pencils

上の写真は油性色鉛筆で世界的に有名な製品の一つ、ファーバーカステル (Faber Castell) のポリクロモスですが、私はこれをメインに使うことが多いです。発色や色の乗りなどがとても良く、固めの芯で減りも遅めですが、重ね塗りや混色もしやすいという素晴らしい色鉛筆です。色鉛筆にはオイルベースとワックスベースのものがあるのですが (オイルとワックス成分の割合の違いらしい)、これはオイルベースの代表格かと思います。メーカーによる耐光性のテストがちゃんとされていて各色鉛筆に3段階で刻印されています。

色々試してきて、油性色鉛筆は ポリクロモス でいいかということに一旦なって、一度は120色のセットを買ってしまったほど良い色鉛筆です。(後日、他を使えなくなることが自分的に嫌で手放しましたが、、) 少し値段がはりますが、誰にでもお勧めできる色鉛筆です。

ホルベイン アーチスト 色鉛筆 / Holbein Artist Colored pencils
ホルベイン アーチスト 色鉛筆 / Holbein Artist Colored pencils

ホルベインのアーチスト色鉛筆も柔らかめの素晴らしい色鉛筆と思います。歴史のある画材メーカーならではの高品質な色鉛筆で、発色や耐光性などすごく研究されていて、まさに専門家用と呼ぶにふさわしい色鉛筆です。人物や自然のものなどを描いていると意外と必要になるグレートーンやパステル系の色も豊富に揃えているのもさすがだなと思います。これも耐光性のテストがされていて各色鉛筆に3段階で刻印されています。

日本のメーカーなので画材店などで手に入れやすくて、価格も輸入ものよりは抑えめです。品質的にホルベインはすでに世界的なメーカーですので、海外では結構高価に売られています。

公式サイトなどでワックスベースかオイルベースかの記載が見つけられなかったのですが、一般的には柔らかめの特徴からワックスベースといわれているようです。オイルとワックスの練り合わせた割合でどう呼ばれるからしいので、あまり呼びかた自体に意味はないかもしれません。ターペンタインなどの溶剤が使えたり使えなかったり、成分は各社違っているので、私は目安程度に思っています。 ホルベイン公式サイトパンフレットの英語表記には Oil Based とあります。

三菱 ユニカラー 色鉛筆 / Mitsubishi UNI colored pencils
三菱 ユニカラー 色鉛筆 / Mitsubishi UNI colored pencils

上の写真は三菱 ユニカラー 色鉛筆 です。あらかじめ言っておくと、私は好きで愛用しています。ただ結構くせの強い色鉛筆で、仕事に使うなら色々手順を踏んだ方が良いように思います。絵を描くことだけを考えると、厳選された素材が使われていて発色も鮮やかなユニカラーは良い選択だと思います。

芯は硬めでかなり精緻な描き込みに向いていて、透明感のある鮮やかな発色はあまり他には無いなという印象があります。反面、重ね塗りには向かなくて、少し薄めに色が出るので、私の場合は普通の鉛筆のように立てて、力を加えやすくして、線画的にというか、ハッチング、点描などを多用して使うようにしています。

硬くて重ね塗りに向かないというのは、私にとっては特にデメリットでもないので、描き方、使い所の工夫で対処できるのですが、私はそのまま仕事に使えないなと思う理由があります。耐光性の問題です。

ユニカラー は他の有名メーカーのようには耐光性のテストを公開していなくて、しかも耐光性の低いものがけっこう紛れているので、自分でテストを行って使えるものと使えないものを選り分けなくてはなりません。

ファーバーカステルやホルベインなどの有名ブランドのセットにも耐光性の低い色鉛筆は入っていますが、ちゃんと「星一つ」のように表示されていて、手に取った時点で使うかどうかすぐに判断できます。

私は三菱 ユニカラー の好きなので描き心地は好きなので、一年かそれ以上かけて耐光性のテストを自分で行いました。上の写真のものは実用十分と判断したものを撮影したもので、だいぶ省いた感じはします。ピンクや紫はほぼ無く、一部のオレンジや青も使わない方が良いと判断して省きました。上の写真のものは晴れて自分の制作に組み込んでいます。

街中でも良く売られていて比較的安価で手に入れやすく、作りがとても良い色鉛筆なので、これからも使って行こうと思っています。

他にもカランダッシュやダーウェント、スタビロなど試したい良いものがたくさんありますが、すべて試しているわけにもいかないので、単色でも比較的日本で手に入れやすい上の3種類を組み合わせて油性色鉛筆のセットにしています。

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画材: 色鉛筆3

様々な色鉛筆がある / There are a lot of different types colored pencils
様々な色鉛筆がある / There are a lot of different types colored pencils

色鉛筆にも様々な種類があって、よく使われるものを3つ挙げると 1.油性色鉛筆、2. 水可溶性色鉛筆(水彩色鉛筆)、3. パステル色鉛筆 になるかと思います。それぞれ性質が異なり、目的や趣向によってどれを使うか決めることになるのですが、簡単な決め方としては、、

1. 色鉛筆のみを使って絵を完成させる場合は油性色鉛筆

油性色鉛筆自体が完成された画材ですので、基本的に紙に描き終わった時点で何も処理をする必要がなく、そのままの状態で飾ったり保管できます。油性色鉛筆にしかでない質感や綺麗な光沢感もありますので、本格的な色鉛筆画といえばやはり油性色鉛筆になるかと思われます。まだ始めて間もない方や、子供の頃の色鉛筆の感じをそのままに使いたい方にも、油性色鉛筆はお勧めです。

また他の画材との融和性がないわけではないので、補助的に持っていても使いどころは多いです。

2. 水彩のような表現をもっと手軽につかいたい、水彩絵具などと併せて使いたい場合は水彩色鉛筆

水彩を始めたいけど絵の具やパレットを揃える前に試したい場合、色鉛筆数本と筆一本あれば雰囲気をつかめるので、そういう人には水彩色鉛筆はお勧めです。水彩とは言っても、色鉛筆としての比重を多くしたり少なくしたり調節できるので、とりあえず両方使える水彩色鉛筆を、と言う人も多いと思います。

どっちつかずというイメージは付いて回りますが、私は最も注目していて、実は大きな可能性を持った画材だなと思っています。

3. 緻密なパステル画に、ほとんど必要不可欠といえるパステル色鉛筆

パステル画用のパステルとほぼ同じ性質のパステル色鉛筆は、併せて使うのに最適で、細かい部分の描き込みや仕上げなどに使いやすいです。単体でも他の色鉛筆同様に使いやすく、パステルのように手や周りが汚れることがあまりないので、これを使うメリットは大きいです。他の色鉛筆より柔らかく混色などが容易で、総じて色が明るく鮮やかなのですが、紙への定着は弱いので、パステル用のフィクサチーフなどを使って画面に定着させる必要があります。

少し粗めの紙や和紙に木炭やチャコールなどと一緒に使っても面白いです。また大概のものは水で撫でると水彩色鉛筆のように流れるものが多いので幅広い表現が可能です。ほぼ顔料のみが主成分のものが多いので、他の画材との融和性は非常に高いです。

4. その他にもいろいろ

その他にも金属やガラスに描けて、プロの特殊な用途に使われているダーマトグラフ色鉛筆や、油絵に使われるような蜜蝋(ミツロウ)で練った色鉛筆など、いろいろな色鉛筆はあり、どれもとても面白いのですが、主だったものは上の3種かなと思います。

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画材: 色鉛筆2

色鉛筆画の練習 / Practice for colored pencils
色鉛筆画の練習 / Practice for colored pencils

色鉛筆は気軽に描き始められるので、日々の練習や、アイデアを描きためておくスケッチ、効果の実験や記録など、いろいろなことに便利です。

色鉛筆は絵の具のように、じかに色を混ぜることができないので、色を重ねて混ざったようにみせることになります。ですのでこういった地味な練習は結構大事かなと思ってやっています。

色鉛筆画の練習 / Practice for colored pencils
色鉛筆画の練習 / Practice for colored pencils

私の場合は、消費してしまいたい古いものや粗悪な色鉛筆を、混色やパターンの練習、その他、紙自体を捨てる前提の簡単な練習などで使い切るようにしています。

もちろん残しても使わなければ良いのですが、本番用の色鉛筆と混ざって使ってしまうと少し問題です。後述しますが、技術が上がって作品づくりなどを始めるにつれ、安価で粗悪な色鉛筆を利用するデメリットは大きくなっていきます。

色鉛筆画の練習 -  白鳥 / Practice for colored pencils - swan
色鉛筆画の練習 – 白鳥 / Practice for colored pencils – swan

上のものも、古くあまり良くない色鉛筆で、余っていた安価な画用紙に描いたものです。

このブログも再開したし、絵の練習も少し進み、ちょっとどんな感じにかけるのだろうと思って描き始めてしまいました。たいしたものではないのですが、2時間くらいはかけてしまったので、捨てるのには少し後悔が残ります。ただ、捨てなくても次期に問題は発生することになります。そのことについてはもう少し後に書ければと思います。。

ともかくここでは、色鉛筆はごく気軽に描き始められて、結構没頭できる、又は没頭してしまうことをお伝えしたいです。

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画材: 色鉛筆1

様々な種類の色鉛筆 / Assorted colored pencils
様々な種類の色鉛筆 / Assorted colored pencils

色鉛筆はとても手軽で扱いやすい画材です。特別な知識がなくても誰でも手にいれられて、管理も簡単、色鉛筆画は最も始めやすい絵画の一つだと思います。

ただ、画材としての色鉛筆の世界は意外にも奥深く、また他の技法に取り入れやすいので、ある程度の予備知識や経験を得ることは決して無駄ではないと思います。

デッサン鉛筆の代用品としての色鉛筆 / Colored pencil as substitute of graphite pencil

私自身が色鉛筆画を始めるきっかけになったのは、3〜4年前、子供の頃に使った色鉛筆を見かけて、捨てるなら最後まで使い切ってやろうと思い立ったことになります。

12色くらいが入っているセットで、最初はまだ混色しようと思いつくこともありませんでした。黒や茶の色鉛筆をコンテやチャコールのようにして、デッサンの練習に使い始めたことが、後々の沼にはまるきっかけになったわけです。

日本製の子供向けの色鉛筆などは品質が良く、これはいいなと思い、あっという間に黒や茶は無くなってしまいました。そうすると、12色セットの残りでデッサンに使えそうなのは、色の濃い青や紫、他に黄土色、オレンジなどで、それらを組み合わせて、それらしい雰囲気を得ようと思い試行錯誤しました。

色鉛筆の白は扱いが難しいのですが、茶色など濃い色の紙に書くことで良い雰囲気を作ってくれるし、うまく他の色に乗るならハイライト、または水彩の弱目のマスキングなどに使えることもわかりました。

黄や緑などは意外と使いどころに悩みましたが、補色の紫や赤と重ねてグレーを作ろうとしたり、ハッチングで効果を試してみたりと、意外に良い練習が行えたなと、振り返ると思います。

鉛筆は必ずこのくらいまで使う / I use pencils up to this level of .. stinginess..
鉛筆は必ずこのくらいまで使う / I use pencils up to this level of… stinginess..

私は異常にものを大事に使う癖があって、鉛筆などはこのくらいまで使います。休み休みでしたが、丸2年くらいでこの量です。逆に言うと使い切るまでなかなかに時間がかかるため、私は画材類は100均のものや、海外コピー品の安物は絶対に買わないようにしています。100均のものが頂き物やセットなどに紛れていると、げんなりしてしまいます。一応練習などで最後までつかう努力はします、捨てるのは次世代に対する罪悪ですので、、、

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画材: 鉛筆 (芯ホルダー)

デッサン・ドローイング向け 芯ホルダー / Lead holders for art drawing
デッサン・ドローイング向け 芯ホルダー / Lead holders for art drawing

鉛筆やシャープペンと同等に、芯ホルダーという筆記具もデッサン、水彩などの美術目的に使え、とても便利です。日本ではあまり一般的ではないかも知れませんが、海外のアーティストで芯ホルダーをメインにしている人は多いです。また鉛筆の起源に近いのは意外と芯ホルダーの方かもと思っています。

私もゆくゆくは鉛筆から芯ホルダーに切り替えていくつもりで、かなりの数を用意しています。上の写真のものは全て2mmの芯ホルダー。それぞれ4H〜6Bの違った硬度の芯が入っています。

2mmの芯ホルダーで使える芯の硬度は、だいたい4H〜4Bくらいが一般的で、それ以外のものはあまり店頭などで見かけません。たまに5Bや6Bなど見つけても、このような柔らかい芯は 2mmの細さでは折れやすく、鉛筆のように寝かせた描き方が難しくなります。

ステッドラー マルステクニコ 780 芯ホルダー / Staedtler Mars technico 780 leadholder

芯ホルダーについて

私は ステッドラー Staedtler の マルステクニコ 780C を中心に使っています。780は軽やかで描き心地など鉛筆とほとんど変わらないと思います。芯がドロップ式なので、素早く芯の長さを調節でき、鉛筆と違って削る時間を考えなくて良いことを加味すると、作業に集中する時間を増やせます。どの芯ホルダーにも当てはまるメリットですが、ステッドラー マルステクニコ 780 は、よく計算というかブラッシュアップされていて、バランスがとても良いです。鉛筆に近く、かなりの角度寝かせても金属部が紙に当たらないような傾斜がついています。ヘッドが金属製で重心が下にあるので、不意に力を抜いても手の上を転がっていくような感じはないです。製図用途だけではなくデッサン・ドローイング用にも最適化されている様な印象です。

三菱鉛筆 ユニホルダー 芯ホルダー / Mitsubishi UNI lead holder
三菱鉛筆 ユニホルダー 芯ホルダー / Mitsubishi UNI lead holder

三菱 UNIの 芯ホルダー (ユニホルダー) は ステッドラー 780C とほぼ同等に描きやすいです。こちらは洗練というよりは、無駄を省いたシンプルなデザインです。「実力のみで生き抜いてきた」という無骨さを感じさせられます。実際には大きな文具店で簡単に見つけられて、価格もステッドラーに比べて、かなりリーズナブルです。ステッドラーより若干短く、持ってみると若干作りが荒い感じもありますが、そのシンプルさが良いと思う人は多いと思います。

ステッドラー 925-35-20, 925-25-20 / Staedtler Mechanical pencil 925-35-20, 925-25-20
ステッドラー 925-35-20, 925-25-20 / Staedtler Mechanical pencil 925-35-20, 925-25-20

シャープペンシルの時に書いた、ステッドラー Staedtler の 925 シリーズには 2.0 mm芯もあって、こちらがそれになります。こちらは780の様に芯がドロップ方式ではなく、普通のシャープペンのように後ろを押すと芯が出るタイプです。

芯ホルダーとしての使い心地としては 、780Cやユニホルダーの方が完成されている感があって、少しごつくて少し重たい、これを使う必要はないかと思っていましたが、925を使う大きなメリットを一つ見つけました。

普通の鉛筆を見ると、4B以上の柔らかい芯は2mmを越えているものが多く、芯を太くすることで、折れにくくしているのだろうと思います。芯ホルダーのように、太さ2mmという制限の中で4Bや5B、6Bと使っていくとなると、芯は折れやすく、デッサンの持ち方のように寝かせて描くことはかなりむずかしいです。

780やユニホルダーの様に、ドロップ式のホルダーだと先端の爪の部分一点で芯を保持しているため、4Bなどの柔らかい芯だと、横からの力の影響を受けやすいのだろうと思います。少しの力み具合で折れることが多いです。

ところが 925のようなシャープペンタイプだと、中のクラッチ部の他に、口金の先も芯をしっかりサポートしていて、しかも3mmくらい欲しい芯の長さを稼いでくれているので、寝かせて描いても折れることが大分減るのです。925の精度の高いしっかりした作りも良いのだと思います。さすがに鉛筆のように長く芯を出すことはできませんが、私の描き方なら問題なく使えます。必要な場面では普通の鉛筆ももちろん使えるわけですし、、、

このような理由で、ステッドラー 925 シリーズ 2.0mm には 4B, 5Bや6Bなどの柔らかい芯をいれて使っています。

フエキ 建築用 シャープペンシル 2.0 / Fueki Mechanical pencil 2.0
フエキ 建築用 シャープペンシル 2.0 / Fueki Mechanical pencil 2.0

フエキ 建築用 シャープペンシル 2.0。こちらは実家に埋もれていたものを綺麗にしてつかっているのですが、こちらもとても使いやすいです。これも相当なロングセラー製品と思います。建築現場で使われるような図面やアタリ用のもので、デザインはシンプルそのものですが、要所は真鍮で作られているらしく、とにかく丈夫です。六角形で転がらないのでクリップを外してしまいました。

とにかくシンプルですので、芯の性能だけを試すときなど重宝します。カラー芯などの特殊芯や、メーカー違いのものなど、いつも違うものをいれていて出番が多いのです。思えば、これの便利さをきっかけに芯ホルダーを始めることになりました。

ステッドラー マルス カーボン, 三菱 UNI 2mm 芯/ Staedtler Mars Carbon, Mitsubishi Uni  Leads
ステッドラー マルス カーボン, 三菱 UNI 2mm 芯/ Staedtler Mars Carbon, Mitsubishi Uni Leads

芯に関しては常に鉛筆と同等の性能を期待して購入しています。鉛筆で気に入っている、三菱鉛筆 ハイユニ (HI-UNI) 相当のものがないので、ステッドラー Staedtler マルス カーボンを中心にしています。ファーバーカステル Faber Castell のものなど試してはみたいのですが、入手方法が安定しないので手を出さずにいます。三菱UNIの芯は応援したいところもあるので、街中の販売店で購入するようにしています。ステッドラーの芯は、マルス ルモグラフ鉛筆と同じくらい高品質ですが高価です、比べて三菱 UNIの芯は本当にリーズナブルでありがたいです。

筋肉構造の練習 / Study for human anatomy, muscle
筋肉構造の練習 / Study for human anatomy, muscle

芯ホルダーを使うメリット:

  • 鉛筆削りの手間が省ける
  • 長さが常に同じで描き方が変わらない
  • 芯の長さを素早く簡単に調整できる
  • 作業中断の時間と回数が大幅に減る

芯ホルダーを使うデメリット:

  • 柔らかい硬度の芯が折れやすい
  • 利用できるメーカーや芯の硬度の選択肢が狭まる (4H〜6Bくらい)
  • 少し重たいので、慣れるまで書き心地に違和感
  • 金属部などが紙にあたり傷つけるリスクがある
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画材: 鉛筆 (シャープペンシル)

ステッドラー 製図用 シャープペンシル と 芯 / Staedtler mechanical pencils and leads
ステッドラー 製図用 シャープペンシル と 芯 / Staedtler mechanical pencils and leads

シャープペンシルも絵を描くには使いやすい良い道具になります。シャープペン自体は、良いものでしたら使い勝手にあまり違いはないと思いますが、先端が長めになっているものだと描き込む部分を隠さないですむので良いです。

私は ステッドラー Staedtler の 925-35-03 0.3mm, 925-35-05 0.5mm と 770 15N 0.5mm を使っています。

ステッドラー Staedtler の 925 は製図用シャーペンの定番で、デザインと堅牢性がとても良いので使っています。ロングセラーのものなので壊れても同じものが手に入るし、先端が折れた場合には口金のみで売っているところもポイントです。人によっては、少し角張っていて重く感じることがあるかもしれません。

ステッドラー Staedtler の 770 は70年代に発売されたものの復刻版だそうです。私は他の所持品との統一感で買ってみたのですが、持って描いて見た感じはとても良い感じです。鉛筆に近い軽やかさです。デッサンやイラストにはこれが一番良いかもと思ったくらいです。

と、まずシャープペン本体から入りましたが、紙に絵を描く目的の場合はシャープペン本体より芯の方が重要かも知れません。

家に長らく残っていた様な芯を使ってを描き比べてみましたが、昔の学習筆記用のものは良くないと感じたものが多かったです。また硬度でいうとHから硬いものは紙に絵を描く目的には向かない気がしました。鋭利に硬いため紙に必要以上な溝ができる感じが良くないなと思いました。この理由でデッサン向けに私が選ぶのはHBかBとなりました。

メーカーでいうと、Pilot の Neox Graphite B 0.5mm は学生時代から家に残っていたものの中でもだいぶ良い感じでそのまま使うことにしました、三菱 UNI の HB 0.3mm は新たに購入しました。最新の技術が使われているらしく、描画にピタッとあったというか、間違いない選択だと思いました。

いろいろ買うわけにもいかないので、試したのは家にあった3点くらいと新規購入のUNIでした。他には ステッドラー 770 に最初から入っていた HB の芯がやけに描きやすかったので ステッドラー Staedtler の 芯もきっと良いのだろうと思いました。

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画材: 消しゴム

デッサン・ドローイング用消しゴム / Erasers for drawing
デッサン・ドローイング用消しゴム / Erasers for drawing

デッサン・ドローイングにおいて鉛筆、紙と同じかその次くらいに大事な消しゴムです。中には消しゴムを使わないでほとんど描けてしまう方もいるかと思いますが、私にとっては鉛筆と同じくらい無くてはならない道具です。

私は現在上の写真の様にいろんなタイプのものを絵画全般に使用しています。

デッサンなど美術用の練り消し / kneaded erasers for art drawing
デッサンなど美術用の練り消し / kneaded erasers for art drawing

美術に使う消しゴムで最も一般的なのは練り消しかと思います。デッサンや水彩、チャコール、パステル画から、画面の埃や汚れ取りにまで幅広く使われています。また写真の分野でいうと物撮のモノのポジション固定にもよく使っています。

柔らかいので、細く尖らせたり、目的の形状にかえられるのがとても便利です。全部消すというよりは、段階的に薄く消していける様なところも描画に向いているのだと思います。

柔らかいので紙を傷めることが少ないです。反面、柔らく力が分散するので完全に白く消す様な局面にはあまり向いていないと思います。

普通の筆記用の消しゴム / Erasers

普通の筆記用、製図用の消しゴムもよく使います。広い面を一気に消すにはこちらの方が圧倒的にはやいです。ただ、力が入りすぎるため、紙を折ってしまったり、表面を荒らしてしまったりすることがあるので、本番の作品の時などは使用しないほうがいいのかも知れません。

ペンタイプの精密消しゴム / precise pen style erasers

ペンタイプの精密消しゴムも何本か愛用しています。Tombo mono zero の丸型を使い始めたのがきっかけだったのですが、Mono zero の角型、ぺんてる の Ain clic と共にどれも使いやすく、買ってよかったと思っています。極細部には形状が2タイプあって細かい Mono zero 、若干広い範囲や線の際を消す時には Ain clic と使い分けています。消え方の感じも少し違うので、そこでの使い分けもありかと思います。コスパは Ain clic に軍配が上がるかと思います。

ステッドラー 鉛筆型 字消し / Staedtler rasor

ステッドラー Staedtler の Rasor という砂消しタイプの消しゴムが手元にあります。こちら旧タイプのようで現行のものはどうかわからないのですが、グラスパウダーの入った砂消しで、デッサンなどにはあまり向きませんでした。紙を削りながら落とす感じなので、紙を痛めることになるためです。この形状を見たときは「これだ!」と思ったのですが、普通の消しゴムじゃないことが残念です。

しかしながら、先端の形状を自由に削れて、常に綺麗にしておくことができるのはメリットです。擦筆のように、軽く当てる程度にささっと撫でて、ぼかしに使ったり、紙自体の点汚れを取り除くのに使ったり、消しゴムでは消しきれない色鉛筆画のはみ出しの緊急対応に使ったりと出番は意外とあります。紙以外の支持体の時、とても便利に使えることがあります。

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画材: 鉛筆2

スケッチ 鉛筆画の練習 / practice sketch from technique book
スケッチ 鉛筆画の練習 / Practice sketch from technique book

手描きの絵画を再開したとはいえ、十年以上やっていないので基礎も見直しています。上の写真のように美術解剖書や参考書を模写したりしています。私の受けた美術の教育はほとんど中学どまりで、他はほぼ独学なので、実際にはやってないことだらけだったりします。

スケッチ 鉛筆画の練習 / Practice sketch from technique book

例えば上のように、人がキックするようなアニメ的な表現は、あまり使うことがないのですが、勉強し直してはいます。(参考書籍:基本はかんたん人物画 視覚デザイン研究所)

鉛筆の話に戻ると、鉛筆を寝かせて描く角度、なぜ私の鉛筆がこのくらいの長さで、こういう尖り具合かなのか、ということを紹介します。

下の写真のようにかなり寝かせ、木の縁や自分の手が紙に当たらない適当な角度がこのくらいですので、私は芯をこのくらいの状態で維持できるように削っています。

鉛筆の使用角度について / Angle of pencil drawing
鉛筆の使用角度について / Angle of pencil drawing

もちろん下の様かそれ以上に、もっと頑張ってつまむように持つふうにすれば、より広い範囲を塗れるようになると思いますが、手や木の縁が紙にあたって汚れる可能性が高まりますし、そこまでやる機会も自分にはあまりありませんので、上のくらいで十分という風にきめています。

鉛筆の使用角度について / Angle of pencil drawing
鉛筆の使用角度について / Angle of pencil drawing
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画材: 鉛筆1

デッサン・ドローイングや水彩などに使う鉛筆類を入れた道具箱  / Tool box for drawing or watercolor art
デッサンや水彩などに使う鉛筆類を入れた道具箱 / Tool box for drawing art

こちらはデッサン・ドローイングに使う鉛筆などを入れている道具箱です。中身は10代の頃から使っているものもあれば、ごく最近手に入れた物などいろいろですが、このくらいの箱があるととても便利です。

道具箱の中身, 鉛筆, 消しゴム, カッター, 芯ホルダーなど
道具箱の中身 / Inside of the box

オルファ OLFA のカッターは10代の頃に買ったもので、ずっと使い続けていることになります。OLFAには傑作のデザインが多いと思います。ステッドラーのマルスルモグラフ鉛筆も(使うのを後回しにしてきたからですが、)当時のものがまだ残っています。

デッサン・ドローイング用の鉛筆類 / Pencils for Drawing
デッサン用の鉛筆類 / Pencils for Drawing

私が使っている鉛筆は主に ステッドラー (STAEDTLER) や 三菱ハイユニ (HI-UNI) を使っています。三菱ユニ (Mitsubishi UNI) ももらったものがあるので使い切るまで先に利用しています。

三菱ユニ鉛筆 / Mitsubishi UNI Pencils
三菱ユニ鉛筆 / Mitsubishi UNI Pencils

最近まず最初に使っている鉛筆が三菱UNIです。早く使い切りたいのです。使うのは大体2H〜4Bくらいのことが多いので、大体このくらいで事が済んでしまいます。三菱UNIも滑らかな使い心地で細かいコントロールが効き、デッサンに十分使える品質です。

質の悪い鉛筆と何が違うのかというと、一本の鉛筆でも濃淡のコントロールが行えるかということがあります。他にも質の悪い鉛筆では、平塗りした時などに粗悪な粒子や不純物が混ざっているせいで面にひっかいたような線が出たり、嫌な引っかかり感があったり、急に芯が折れて不要に画面を汚し、結構な時間作業を中断することなどがあったりします。

私は大体上の写真くらいの長さで鉛筆を削る事が多いです。無駄に長すぎてもおれやすくなりますし、鉛筆をぎりぎり傾けて広く塗る時も、このくらいの長さで十分と思うからです。削る時は芯をそのまま残して削ってから、捨て紙に研ぐように塗りつけてシャープにしています。こうするとすぐに紙に適用できるからです。

2Hのように硬い鉛筆は2本用意 / Tips of 2H hard pencils
2Hのように硬い鉛筆は2本用意 / Tips of 2H hard pencils

2Hは同時に2本使うようにしていて、1本はあえて丸めた先端にしています。2Hより高い硬度だと尖らせたまま立てて描くと、紙を傷つけてしまう事があるためです。硬い鉛筆だと丸い状態でも結構細い線が描けます。

三菱ハイユニ鉛筆 / Mitsubishi HI-UNI Pencils
三菱ハイユニ鉛筆 / Mitsubishi HI-UNI Pencils

三菱HI-UNIは言わずと知れた大定番のデッサン・ドローイング用鉛筆で書き心地や定着力が抜群に良いです。全体的に少し柔らかい (濃く黒がでる) 傾向にあると思います。なんでもあえて大小の大きさの違う粒子を混合して深い黒を実現しているようです。芯はもちろん、木の材質まで品質をかなり追求されているようです。

ステッドラー マルス ルモグラフ 鉛筆 / STAEDTLER Mars Lumograph pencils
ステッドラー マルス ルモグラフ / STAEDTLER Mars Lumograph

日本での人気を二分するデッサン製図用鉛筆 ステッドラー マルス ルモグラフ です。とても滑らかな書き心地で他より微細なトーン調整がしやすい気がします。淡い表現にはとてもよいです。三菱HI-UNIはしっかりとした深い黒が好みで使っているのに比べて、こちらはきめが細かく沈みこむような書き心地が気に入って使用しています。HBやH、2Hなどは特にお気に入りで、デッサンばかりではなく、水彩や色鉛筆画にもよく使っています。青のデザインもダントツでかっこいいですよね。

硬度が日本の鉛筆、例えばハイユニなどより1か2くらい淡色によっているというのは確かにあると思います。生産国のドイツの基準なのでしょうか。ハイユニのHBがステッドラーのBか2Bくらいな気はします。ただどちらが良いということではないです。

私はもうすでに両メーカーの鉛筆を結構な数持っているのでまぜこぜにしていますが、濃い方の7B〜Bくらいまで三菱HI-UNIにして、2B〜6Hくらいをステッドラー マルス ルモグラフにするのが理想かなと考えています。

ちなみに3Hくらいから10Hなどは、硬度が上がるにつれ全く減らなくなるので、大事に使うひとにとっては、事故で芯が折れない限り、数本が一生もののような気がします。使ったことはありませんが10Hなどは (後日紹介する)銀筆と同レベルなのではと想像しています。

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