画材: 鉛筆 (シャープペンシル)

ステッドラー 製図用 シャープペンシル と 芯 / Staedtler mechanical pencils and leads
ステッドラー 製図用 シャープペンシル と 芯 / Staedtler mechanical pencils and leads

シャープペンシルも絵を描くには使いやすい良い道具になります。シャープペン自体は、良いものでしたら使い勝手にあまり違いはないと思いますが、先端が長めになっているものだと描き込む部分を隠さないですむので良いです。

私は ステッドラー Staedtler の 925-35-03 0.3mm, 925-35-05 0.5mm と 770 15N 0.5mm を使っています。

ステッドラー Staedtler の 925 は製図用シャーペンの定番で、デザインと堅牢性がとても良いので使っています。ロングセラーのものなので壊れても同じものが手に入るし、先端が折れた場合には口金のみで売っているところもポイントです。人によっては、少し角張っていて重く感じることもがあるかもしれません。

ステッドラー Staedtler の 770 は70年代に発売されたものの復刻版だそうです。私の他の所持品との統一感で買って見たのですが、持って描いて見た感じはとても良い感じです。鉛筆に近い軽やかさです。デッサンやイラストにはこれが一番良いかもと思ったくらいです。

とまずシャープペン自体から入りましたが、紙に絵を描く場合はシャープペン本体より芯の方が重要かも知れません。

家に長らく残っていた様な芯を使ってを描き比べてみましたが、昔の学習筆記用のものは良くないと感じたものが多かったです。また硬度でいうとHから硬いものは紙に描くには向かない気がしました。鋭利に硬いため紙に必要以上な溝ができる感じが良くないなと思いました。この理由でデッサン向けに私が選ぶのはHBかBとなりました。

メーカーでいうと、Pilot の Neox Graphite B 0.5mm は家にあった古いものの中でもだいぶ良い感じでそのまま使うことにしました、三菱 UNI の HB 0.3mm は新たに購入しました。最新の技術が使われているらしく、描画にピタッとあったというか、間違いない選択だと思いました。

いろいろ買うわけにもいかないので、試したのは家にあった3点くらいと新規購入のUNIでした。他には ステッドラー 770 に最初から入っていた HB の芯がやけに描きやすかったので ステッドラー Staedtler の 芯もきっと良いのだろうと思いました。

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画材: 消しゴム

デッサン・ドローイング用消しゴム / Erasers for drawing
デッサン・ドローイング用消しゴム / Erasers for drawing

デッサン・ドローイングにおいて鉛筆、紙と同じかその次くらいに大事な消しゴムです。中には消しゴムを使わないでほとんど描けてしまう方もいるかと思いますが、私には鉛筆と同じくらい無くてはならない道具です。

私は現在上の写真の様にいろんなタイプのものを絵画全般に使用しています。

デッサンなど美術用の練り消し / kneaded erasers for art drawing
デッサンなど美術用の練り消し / kneaded erasers for art drawing

美術に使う消しゴムで最も一般的なのは練り消しかと思います。デッサンや水彩、チャコール、パステル画から、画面の埃や汚れ取りにまで幅広く使われています。また写真の分野でいうと物撮のモノのポジション固定にもよく使っています。

いろんな形に変えられるので、細かく尖らせたり、目的の形状にかえられるのでとても便利です。全部消すというよりは、段階的に薄く消していける様なところも描画に向いているのだと思います。

柔らかいので紙を傷めることが少ないです。反面、柔らく力が分散するので完全に白く消す様な局面にはあまり向いていないと思います。

普通の筆記用の消しゴム / Erasers

普通の筆記用、製図用の消しゴムもよく使います。広い面を一気に消すにはこちらの方が圧倒的にはやいのです。ただ、力が入りすぎるため、紙を折ってしまったり、表面を荒らしてしまったりすることがあるので、本番の作品の時などは使用しないほうがいいのかも知れません。

ペンタイプの精密消しゴム / precise pen style erasers

ペンタイプの精密消しゴムも何本か愛用しています。Tombo mono zero の丸型を使い始めたのがきっかけだったのですが、Mono zero の角型、ぺんてる の Ain clic と共にどれも使いやすく、買ってよかったと言えます。極細部には形状が2タイプあって細かい Mono zero 、若干広い範囲や線の際を消す時には Ain clic と使い分けています。消しゴムの感じも少し違うので、そこでの使い分けもありかと思います。コスパは Ain clic に軍配が上がるかと思います。

ステッドラー 鉛筆型 字消し / Staedtler rasor

ステッドラー Staedtler の Rasor という砂消しタイプの消しゴムが手元にあります。こちら旧タイプのようで現行のものはわからないのですが、グラスパウダーの入った砂消しで、デッサンなどにはあまり向きませんでした。紙を削りながら落とす感じなので、紙を痛めることになるためです。この形状を見たときは「これだ!」と思ったのですが、普通の消しゴムじゃないことが残念です。

しかしながら、先端の形状を自由に削れて、常に綺麗にしておくことができるのはメリットです。擦筆のように、軽く当てる程度にささっと撫でて、ぼかしに使ったり、紙自体の点汚れを取り除くのに使ったり、消しゴムでは消しきれない色鉛筆画のはみ出しの緊急対応に使ったりと出番は意外とあります。

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画材: 鉛筆2

スケッチ 鉛筆画の練習 / practice sketch from technique book
スケッチ 鉛筆画の練習 / Practice sketch from technique book

手描きの絵画を再開したとはいえ、十年以上やっていないので基礎も見直しています。上の写真のように美術解剖書や参考書を模写したりしています。私の受けた美術の教育はほとんど中学どまりで、他はほぼ独学なので、実際にはやってないことだらけだったりします。

スケッチ 鉛筆画の練習 / Practice sketch from technique book

例えば上のように、人がキックするようなアニメ的な表現は、これまでもこれからも、ほとんど使うことはないのでしょうが、勉強し直してはいます。(参考書籍:基本はかんたん人物画 視覚デザイン研究所)

鉛筆の話に戻ると、鉛筆を寝かせて描く角度、なぜ私の鉛筆がこのくらいの長さで、こういう尖り具合かなのか、ということを紹介します。

下の写真のようにかなり寝かせ、木の縁や自分の手が紙に当たらない適当な角度がこのくらいですので、私は芯をこのくらいの状態で維持できるように削っています。

鉛筆の使用角度について / Angle of pencil drawing
鉛筆の使用角度について / Angle of pencil drawing

もちろん下の様かそれ以上に、もっと頑張ってつまむように持つふうにすれば、より広い範囲を塗れるようになると思いますが、手や木の縁が紙にあたって汚れる可能性が高まりますし、そこまでやる機会も自分にはあまりありませんので、上のくらいで十分という風にきめています。

鉛筆の使用角度について / Angle of pencil drawing
鉛筆の使用角度について / Angle of pencil drawing
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デジタルからアナログへの回帰

a spaceship traveling in deep space

最近ではAI生成画像が溢れてきていて、デジタル画像を作って来た者にとってはかなり混沌とした状況になってきたなという気がします。画像1ファイルの重みはかなり低く、しかもAIの学習に勝手に使われてしまうので、努力して一枚の画像を作ったとしても、その労力のほとんどをAIや大企業の論理に吸い取られているような気分になってしまいます。そういった意味で、名目上複製できないとされている、NFTには興味はありますが、仮想通貨も同時に始めないとならないので、まだ本格的に始めるところまでは至っていません。

また、3Dのメインに使っていたModoも2025年に開発が終わりました。こういった一連のことが積み重なりアナログ・手描きの絵画や写真プリントに回帰しようという気になりこの数年準備を進めてきました。これからは手描きの絵画や関連する記事を紹介することが多くなると思います。

これからもデジタルイメージを制作していきますが、できる限り自分の好きなこと好きなモノを対象に作っていくつもりです。色々なアプリケーションツールを使いつつ自分の想像で画面全てを構築できる宇宙のイメージは自分の現在地でもあります。

檜(ヒノキ)の種 / Seeds of Japanese cypress

檜(ヒノキ)の種 / Seeds of Japanese cypress

檜の種を採ってきました。まだ木についていたもので、幾つかはすぐに取り蒔きに、幾つかは処理をして、冷蔵保存しました。下は檜の球果で一つにおよそ20粒ぐらい種が入っていました。また種には落ちる時に風に乗って少しでも遠くいけるように羽が付いています。

盆栽で育てられているのは、石化ヒノキや連山ヒノキが主で、変異種が挿し木で増やされているようです。調べると、もし石化ヒノキや連山ヒノキの種が取れて蒔いても、先祖返りで元の普通のヒノキに戻ってしまうようなことが多くの場所に書かれていました。

あえて通常の檜を実生で育てるメリットは、しっかりとした世代交代を経て、環境に適応した丈夫な木になりそうなこととや、最初期の段階から手が入れられるので、抑えたり伸ばしたり、自分の思った通りの木が作れそうなことでしょうか。何か変異種が生まれる可能性も無くはないですし。

デッサン 練習2 – 椿の花イラスト

Drawing - Camellia

タブレットで描画していますので、少し反応が悪くて、久しぶりということもあります。とりあえず輪郭だけ鉛筆ツールで描いて、水彩ツールで着色してみましたが、ムラが目立って、線もガタガタです。ただ、慣れれば使えそうな気はします…

Storyboard / 絵コンテのテンプレート

Storyboard / 絵コンテ
Storyboard / 絵コンテ

Blank Storyboard 3×3 A4 / 絵コンテ テンプレート A4
Blank Storyboard 3×3 A4 / 絵コンテ テンプレート A4

Youtube Channel 用の Movie 制作を再開するつもりでいて、やるならば計画的にやろうと思い、絵コンテのテンプレートを作りました。

ここまで絵コンテはあまり使ってきませんでしたので試しに。やってみると、結果をイメージしやすかったので、やはり大雑把でも絵コンテは作るべきだなと感じました。

テンプレートのPDFリンクしました。もしよろしければ、どうぞご自由にご利用下さい。
(Feel free to use this template for any project.)

Free Blank Storyboard 3×3 A4 / 絵コンテ 無償テンプレート A4 (PDF, 74KB)

ADF を使った書籍の電子化 4

A book converted to PDF / PDFに変換された本
A book converted to PDF / PDFに変換された本

Adobe Bridge Batch - Rename / ファイル名の一括変更 1
Adobe Bridge Batch – Rename / ファイル名の一括変更 1

取り込んだ jpg 画像は1ページ1ページ別々に保存されています。しかも、奇数ページと偶数ページは別々になっていますので、まずこれらを元の順番に戻す必要があります。
ここでは、”ファイル名による並び順” をうまく使います。 Windows / Mac 両方で間違えなくできるし、このために必要な “ファイル名の一括変更” も色々な写真管理アプリケーションで簡単に行える機能です。

現在、ファイル名は A001.jpg… B001jpg… と別々になっていますが、これを001A.jpg の様に数字を先にすれば、ファイル名の並べ替えだけで、簡単に掛け合わせができます。 (001A.jpg, 001Bjpg, 002A.jpg, 002B.jpg… となりますので。)

私の場合は Adobe Bridge を使ってファイル名を書き換えます。Batch Rename (日本語版はファイル名の一括変更かな?) を使います。

Adobe Bridge - Batch Rename / ファイル名の一括変更 2
Adobe Bridge – Batch Rename / ファイル名の一括変更 2


1. 奇数のページだけ選択して、001a.jpg 〜に一括変更。

2. 次に偶数を選択して、001b.jpg 〜に変更。

3. さらに、1冊の本として完全にページ数を連番にするため、
交互の並び順になったことを確認し全選択、もう一度名前を、001.jpg 〜に変更。

4. 表紙の名前を C001.jpg → 000.jpg に変更

Import all files to Adobe Acrobat / 画像ファイルのPDF化
Import all files to Adobe Acrobat / 画像ファイルのPDF化

こうして、本元通りの順序に並んだ jpg ファイルを Adobe Acrobat や 他の PDF 変換アプリケーションに取り込みます。今回の場合の様に、 Adobe Acrobat ですと、jpg形式でも、「ファイルの結合」で簡単に1つのPDFファイルに変換できます。

最後に取り込んだ内容を再確認して、用途に応じた保存設定を選んでPDFとして保存します。高解像のjpgから作っているため、ダウンサイズや圧縮率など色々試せるメリットもあります。例えば、今回のファイルを、十分綺麗で読めるところ、200dpiまで圧縮したファイルは61MB程度になりました。スマホやタブレットにもまあいけるサイズではないでしょうか。 (高解像度そのままで圧縮を最低限にしたものは600MBぐらいかもしれません。)

scanning books - completed / 本の電子書籍化 完了
scanning books – completed / 本の電子書籍化 完了


他にもPDF編集アプリケーション上で、目次やOCRの機能を使ってみるのも良いと思います。
この本にも試しにOCRをかけてみたら、”改行”でシラブルが分かれて単語認識されないこと以外、ほぼ完璧に近い精度でテキスト情報が認識されました。(アルファベット言語はこの点うらやましい限りですが。。。日本語ではこうはいきませんよね。)

これで本の電子書籍化(PDF編)が完了です。

また、いつか同じ jpg ファイルから、ePUB変換を試そうと思います。
以上、電子書籍出版のための布石でした。